ニュース&トピックス

当院のPGT-A(着床前胚染色体異数性検査)成績

2022.8.19
レポート
生殖技術部門より

ホームページをご覧のみなさまへ

PGT-Aでは、体外受精で得られた胚盤胞の栄養外胚葉細 胞(胎盤になる細胞)の一部(5~10細胞)を生検します。 胚盤胞は一旦凍結保存しておき、生検した細胞は委託機関において検査されます。 検査した結果、正常胚、異常胚、モザイク胚に判定し、そのうち正常胚とモザイク胚が移植対象となります。

しかし、年齢に伴い正常胚の割合は減っていきます。逆に異常胚の割合が増えていきます。 検査をすることで異常胚の移植を防ぐことができるので、妊娠への近道になることが期待できます。

当院で正常胚・モザイク胚を移植した平均妊娠率は約6割です。正常胚が必ずしも妊娠・出産に至るとは限りません。

PGT-Aを受けるにあたり日本産科婦人科学会が定めた基準があり、 皆様が検査を受けられるとは限りません。体外受精・胚移植を受け、直近の胚移植2回でどちらも妊娠が成立していない方や、臨床流産を2回以上経験された方、夫婦いずれかに染色体構造異常がある方などが対象になってきます

関連リンク:https://www.ivfnamba.com/news/17435.html