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コロナワクチン接種について(北山医師)

2021.7.27
お知らせ
医局より

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こんにちは、7月のコラム担当の北山です。

先日、第39回受精着床学会に参加し、発表させて戴きました。

このコロナ禍の中、特別公演COVID-19:感染対策と特徴的な病態という、感染症の専門家、竹末芳生先生のご発表がありました。現状、昨日より感染者が増えている今日、コロナワクチンの予約表が届いて、妊娠したいのにいつ受けよう?と迷いませんか。そこで、毎日患者さんと外来で話をする私も、質問してみました。

北山「外来で、悩んでいる患者さんがいます。カウンセリングとして、妊娠後期でコロナワクチンの接種を勧めるのはいかがでしょうか。産科医療保障制度の適用の時期になりますし。」
竹末先生「胎盤を介したIgG抗体が胎児に届きますし、生ワクチンではないので胎児に感染することはないですし、いいと思いますよ」
座長の木村先生(産婦人科医)「産科医療保障制度は少し意味合いが違うけれど、いいと思いますよ。ただ、まだワクチンが足りないという社会的な問題がありますね」

とのことでした。

実際、コロナワクチン接種後の(特に)2回目は発熱する人が多くいます。
妊娠中でも解熱剤は飲めますが、例えばロキソニンの説明書(ロキソプロフェンの添付文書)には、妊娠末期の女性には投与しないことと、カロナールの説明(アセトアミノフェンの退治動脈管閉塞の注意喚起について医薬品医療機器総合機構)には、「妊娠後期の婦人への投与により胎児に動脈管収縮を起こす可能性がある。」とあります。ますます、悩みます。

原則は妊娠前にコロナワクチン投与を!です。当ホームページ6月28日づけのQ&Aコロナワクチン接種のご質問にお答えします(中岡医師)をご覧ください。

もっと社会に、妊娠を望むさまざまな段階の方や、まだ生まれてない子どものことを考えられる日に戻りますように。